自由に生きたい看護師のブログ

会社員から転職してきた看護師が思うコト

透析でのAI活用アイデア

AIが世の中を変えると言われています。
が、私のまわりで生活が劇的に変わったかんじはない。
気づかない間に変わってきてるんでしょうか?
 
医療の世界もテクノロジーで変わる、と言われています。
私は病院の透析センターで勤務しているのですが、今のところ特に変わってません。
 
AIの時代はまだやってこないのか?
はやる気持ちを抑えて、病院の透析分野でテクノロジーを活用するアイデアを考えてみました。
 
 

手書きの記録を改善したい

 
私の勤務している病院では、透析記録は手書きです。
血圧などのバイタル記録、除水量(透析で体から抜いた水の量)などのデータを1時間おきに手書きで透析記録に記入しています。
 
さらに透析が終わった後にその記録を1枚ずつスキャンして電子カルテに取り込んでいます。
 
この作業、なんだか無駄の臭いがします。
テクノロジーを活用して効率化できそうな気がします。
 
それにスキャンされた手書きの記録は読みにくいし、検索をかけることができないので過去の記録が探しにくい。
5年前の記録を遡って見る、という基本的なことすらできません。
 
 
このテクノロジーを活用しきれず中途半端な不便さは、どこの病院、クリニックでもおそらく同じようなかんじです。
 
他の病院では、手書きの記録を透析が終わった後に、カルテに入力しなおすということが行われていたりします。
テクノロジーが逆に手間を増やしています。
 
クリニックではいまだに電子カルテは導入されていなくて記録は手書き、というもあるあるです。
 
 
そこで、考えました。
 
 

IOTで透析機器とインターネットをつなぐ

 
透析機器とインターネットをつないで、透析器に表示されている血圧、除水量などのデータを電子カルテに飛ばして入力の手間を省く、ってことできないでしょうか?
 
 
記録間違いもなくなります。
 
 
そして、私が透析で仕事をしていて難しいなと思うのは、患者の血圧が下がってきたときに
除水の速度を下げるか、除水を止めるか?
患者のコンディションから最適な透析条件を判断することです。
 
この判断を見誤ると、患者は血圧が下がって嘔吐したり、ショックをおこして意識をなくしている…ということもあります。
 
 
ここでAIが活用できるんじゃないかと思うんです。
 
 

患者の透析情報をAIに学習してもらう

 
週3回の透析データを何か月分と集めていったら、患者の透析時の傾向がわかるでしょう。
さらに、あらゆる患者さんの透析データ、カルテの病歴情報をAIが学んでいったら、
 
この人は0.7 L/時の速さで除水をすると、血圧がこれくらいまで下がるとショックを起こす可能性が高まる、とか
心臓病を持っていて、動脈硬化の進みがこれくらいなら透析条件はこれくらいがいい
 
とかそんなかんじで、AIが傾向をつかんで最適な条件で透析できるんじゃないでしょうか。
 
ものすごく便利だし安全です。
 
 

 患者さんも便利に

 
その情報をインターネット上のクラウドとかに保存して、他の透析施設からも情報にアクセスできるようにする。
 
ついでに透析施設のベッドの空き情報をインターネット上に公開して、患者さんが自由に透析施設を行き来できるようにしましょう。
 
情報が共有されるので、他の施設でもいつもと同じように透析を受けられます。
 
あさってはちょっと仕事で遠方にでかけるから、あそこの施設が近くて便利だな。
ベッドも空いてるし、よし、予約しとこう
 
みたいなかんじ。どうでしょう?
週3回4時間ほど拘束される生活の不便さから、少しだけ自由になります。
 
 
さらに、患者さんが自宅で測定した血圧を、アプリとかで病院のシステムに飛ばし、透析中の情報と合わせて管理できるようにする。
自宅の血圧もみることで、ドライウエイトが適切なのかとか、健康状態をさらに的確に評価することができるでしょう。
 
健康状態を自己管理も、とても便利になります。
 
 

透析スタッフの仕事量も減ります

 
旅行のために1日だけ他施設で透析する。
転院した。
 
そういうときでも、医療スタッフは前施設の情報提供書、血圧、体重増加量と観察力から、神経をすり減らして透析管理することがなくなります。
 
もはや自己管理のできる人が透析スタッフを必要とするのは、毎回の透析開始時と終了時だけです。
そのぶんスタッフは重傷者や認知症患者など、観察、管理が必要な人に時間を使えるようになりますね。
 
 
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こんな開発、進んでるんでしょうか?
できないことないと思うんだけどなぁ。透析機器メーカーの会社に言ったらやってくれるのかな?
なんだったら自分で開発したいくらいです。
 
 
 
オーストラリアではコミュニティハウスという医療者のいない透析施設があって、
そこでは自分で、または付き添いの家族が透析するそうです。
 
医療者なしで透析するなんて、日本からしたらトンデモないです。
 
他にも自宅で、自分で血液透析する人もいるらしいです。
 
日本の今のやり方がすべてではないんだなぁとつくづく感じます。
そして病院に週3回一生通うのは、患者さんにとってものすごく大きな負担なんだろうなと。
 
 
そうこうしているうちに、iPS細胞で腎臓が作れるようになって、透析がなくなる時代がくるんでしょう。
腎臓病の人にとってはそれが一番です。