ジユログ

自由に生きたい看護師のブログ

看護業界は働き方改革が最先端に進んだ業界?

何気なくこの記事を読んでいて軽く衝撃でした。

 

business.nikkei.com

 
 国と日本看護協会は労働環境の整備に様々な対策を講じてきた。
その結果、常勤看護職の離職率は11%前後で、看護職の労働環境改善策は一定の効果を上げている。
 
こんなかんじの内容で、看護業界は国が働き方改革に取り組む10年以上も前からこの問題に取り組んでいて、効果をあげているとのことです。
 
効果を上げているんですか。へえ・・・。そうなの??
 
病院で働いていると、仕事がきつい、夜勤もきつい、サービス残業は当たり前、有給休暇は取りにくい、休みは少ない。
 
特に急性期病院では過重労働で体力的にも精神的にも限界で、看護師の労働環境は他の業種に比べて物凄く悪いと感じます。
 
それなのに、看護業界は労働環境改善策が効果を上げている、と言っています。
 
 
このギャップは何なのでしょう。
 
 
おそらく、看護協会が気にしているのは個々人の働きやすさのことではなくて、看護業界全体のことです。
 
大学の看護学科が増えて、看護師として働いている人の数は毎年3万人ずつ増えています。
また看護師の離職率は11%。他業界よりも少ない水準です。
そういう結果から看護師の働き方改革は進んでいると言っているのでしょう。
 
 
でも、現場で働いていると、仕事はちっとも楽にならない。
 
もっとスタッフの数が多かったらいいのに、と思うことは多々あります。
 
人手不足なんです。
 
労働環境改善策の効果なんて、末端の人間はまったく感じてないです。
 
 
そもそも一人当たりの看護師の仕事量って適正なんでしょうか?
 
人員を確保できたとしても、そもそも多すぎる業務内容が課されているように思います。
 
日常的に過重労働。委員会活動や看護研究、勉強会参加など、やることは増えるばかりで減ることがありません。
 
もっと仕事量を減らすか、効率化して業務負担を減らしていかないと倒れてしまいます。
 
 
サービス残業、長時間勤務、有給休暇がとれないなどの労働問題もあります。
 
新人看護師へのパワハラまがいの指導など、人間関係のストレスも多いです。
 
でも、そういう個人の労働環境は考慮されず、看護協会としては看護師の人数を増やして、離職率も低くければオーケー、効果が出ている。
 
うまくいっているじゃん、ということですか。
 
お偉いさん達と、現場とのギャップ。
 
ため息がでます。はぁ。
 
 
そして読み進めていて最後にあったこの部分。
 

看護職は基本的に夜勤・当直が求められる。日本看護協会が17年に実施した看護職員実態調査の結果では、8割以上が夜勤のある職場で働いていたが、その一部は「日勤のみ」という勤務形態を選んでいた。夜勤を可能にする条件として最も多かったのは「家族(配偶者)の理解・協力が得られる」(40.1%)であり、「夜勤手当が高い」(28.9%)を上回っていた。

 日本看護協会としてもこの実態を重く受け止め、今年度以降、看護職本人のワーク・ライフ・バランスだけでなく、看護職の家族への啓発や、看護職の配偶者が勤務する一般企業の協力を促す施策も講じていきたいと考えている。

 こうして見ていくと、看護職は日本の働き方改革の最先端を行っているともいえる。

 下線は私が引きました。

 

働き方改革の最先端?

 

すごいです。

 

そしてちょっと気になることが書かれてます。
下線部分です。
 
 
奥さんが夜勤ができるように家族や、夫の勤務先に働きかけるってどうなんでしょう。
 
夫の理解・協力があるかはそれぞれの家庭の問題です。
 
そこに家族も協力してね、なんて口出しするって。
夫だって仕事をしているのに、そんなに簡単に協力してもらえるでしょうか?
協力的な夫かどうかという個人の問題もあるし。
  
 
それに、先ほど書いたように看護業界の労働環境は悪いです。
 
労働環境の改善がまず先ではないだろうか。
 
夜勤の回数を減らしたり、勤務時間を減らしたり、有給休暇をとりやすくするとか。
 
夜勤手当を上げて、負担の少ない夜勤勤務になるよう工夫して、労働のわりに手当てがいいと感じられたら、夜勤をしたい人は増えると思います。
 
 
他にも例えば、良い看護をするための工夫だけではなくて、業務の負担を減らす工夫もお願いしたいです。
 
ちょっと前、宅配業者が時間帯指定、翌日配送など過剰なサービスのために、配達スタッフが激務に苦しんでいた、というのと似てますよね。
時間帯指定を一部辞めるなどサービスを見直したり、 値上げして改善されました。
 
 
 
労働環境で改善しなければならないことがまだまだあるのに、それを怠って個人の自由である家庭に負担を強いるのはおかしいのではなかろうか。
 
なんてことを考えました。