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自由に生きたい看護師のブログ

透析中止問題のその後。マスコミの報道の仕方に問題ありかな

2019年3月にニュースになった公立福生病院の透析中止問題。東京都が病院の立ち入り検査を行い、4月9日にその結果が発表されました。
 
その結果、患者の意思を確認する書類が保存されていない。 
患者の意思の変化に対応できる旨の説明を行った記録を確認できない。
 
など記録にいくつか不備があり文書指導したとのこと。
 
 
指導内容のリンクです
 
 
患者に医者が透析中止を提示して透析しないことを選択した患者。
心身の過労による胃潰瘍で入院した夫が手術から目が覚めると、妻は既に亡くなっていたという悲しいニュースでした。
 
医者が患者の寿命を決めていいのか?
なんて騒がれたけど、ふたを開けてみれば文書指導されたのは記録の不備だけ。
 
どうやら透析を中止したこと自体に倫理的な問題はなかったようですね。
  
今になって思うとこの事例が問題として話題になったのは、メディアの印象操作があったからではないかと思います。
 
 

メディアによる報道内容の違い

透析室で働く私としては気になる話題なので、ニュースを色々読み比べていたんですが、書いてあることがちょこちょこ違っていたりします。
 
毎日新聞によると、治療再開を何度も女性が求めたのに治療は再開されなかった。夫が手術から目が覚めると妻は亡くなっていた、ということです。
 
が、東京新聞 2019年3月29日 朝刊 では
透析の再開が望みか、痛みの軽減が望みか聞くと「苦しいのが取れればいい」と答えたという。鎮静剤を増し、別の病気で入院していた夫と息子二人が見守る中、落ち着いた状態で同日午後五時十一分に亡くなったとしている。
 
ん?夫が目が覚めると既に亡くなっていたという話では?
 
 
メディアで書かれていることに食い違いがあります。どうなんでしょう。
 
 
それに、医者が透析の見合わせを患者に積極的に提示した。
患者の再開の求めにもかかわらず透析を再開しなかった、という報道に対して、福生病院はどちらも否定しています。
 
 
そしてこの件が初めてニュースになったとき、透析してほしいと希望を変えたので1回透析した、と私は聞きました。
一方で、透析は再開されなかったという報道もあり。
 
あれ?たしか透析したよね?どっちが正しいの?って不安になってきたのでこれについての記事を探していたんだけど、見つからず。私の気のせいだったんでしょうか?
  
 

メディアの報道に問題があるのでは

なんだか曖昧です。
 
何が本当で何が事実でないのか、報道内容が違うので何を信じていいのかわからなくなってきます。
 
 
でも、ニュースを見ているとこの問題に批判的な記事を書き続けているのは
 
 
毎日新聞だけ・・・
 
 
毎日新聞のこの件に関する記事のリストをみていると
 
医師が死の選択提示、
透析患者は終末期、
選択肢は必要。むしろ倫理的、
亡くなった女性の夫病院に怒り「残酷な死に方」・・・などなど
 
どうみても病院に否定的な印象な記事ばかりです。
 
毎日新聞って、尊厳死反対の立場なんでしょうか?
 
読んでいると感情に訴えかける記事が多くて、病院の医者が非常識で極悪人かのような印象をうけます。
 
なんで毎日新聞がこの病院にここまで否定的なのかはわからないけど、でもここまでくると、意図的に情報を切り取って病院に悪い印象をもたせようと誘導しているんだなと、誰でも感づきます。
 

メディアリテラシーをもつことが大事

ニュースって公平・中立なようで、実はそうでもないということですね。
 
感情に訴えたり都合のいいように情報を切り取ってストーリーを作り上げる。
 
メディアではよくあることなんでしょうけど、今回の透析中止もこういう手法で病院が悪いという印象ができて問題になったんだろうと思われます。
  
 
どうやらメディアで言われているような常識はずれで非倫理的な悪質病院ではなかったということだと私は思いますが。
 
複数のメディアを読み比べたり、だれが発信してるのかチェックしたり、いろんな視点で考えないといけない。メディアリテラシーが大事ってことですね。