自由に生きたい看護師のブログ

会社員から転職してきた看護師が思うコト

わかる、理解するとはどういうことか

うさぎ

インスリンの単位は「単位」です。
 
病院でインスリンを注射するよう医師から指示をもらうとき、ヒューマリンR4単位を打つ、とかそんな言い方をします。
 
ちなみにヒューマリンRというのは0.5~1時間で効果を発する速効型の、インスリンの薬の名前です。
 
 
単位が単位って、奇妙です。
 
単位はkgとかmlとか、いろんな量や重さを測るものの総称だと思ってたのに、いきなりインスリン4単位とか言われても。
 
 
単位ってなんなのよ?と。
 
そんなの知りませんよ、と。
 
 
私は看護学生の頃、このインスリンの「単位」が何なのかまったく理解できませんでした。
 
 
 
で、教科書で調べると
 
インスリン1単位は約2kgの24時間絶食状態ウサギの血糖を3時間以内にけいれんレベルにまで下げうる量、と定義されている。
 
と書いてある。
 

はてな

ますますわからない。
 
 
わからないけど、わからないまま看護師になりました。
 
 
すると就職した病院で、インスリンの注射にはインスリン専用の注射器を使用することを教わります。
 
で、その専用の注射器の1メモリが2単位だよ、と教えてもらいました。
 
すると不思議なことに、あぁこれがインスリン2単位か、とストンと理解できました。
 
(もしかしたらこれ学校でも教わったのかもしれない。覚えてないけど。)
 
 
しばらく働いているとそのうち、ヒューマリンRなら大体4~8単位がよく使われる普通くらいの量で、2単位だと少ないなとか、インスリン量の多い少ないがわかってくるようになります。
 
 
普段の生活は好きなものを食べてるけど、入院すると食生活は栄養管理ばっちり、カロリー制限されたヘルシーごはんになります。
 
なので入院前と同じインスリン量を注射したら低血糖をおこす可能性も考えられるなとか、そんなことも思うようになります。
 
 
でこのとき、インスリン1単位は約2㎏の24時間絶食状態のウサギをどうのこうのとか、考えてません。
 
それでも、学生のころにわからなかったインスリンを、なんとなくわかったと思えています。
 
インスリンってのはこんなものだ、みたいな。
 
 
これで思ったんだけど、新しい何か、未知の何かをわかった、理解したっていうのは、自分の持っているいろんな情報と紐づけて、その関連性がわかる。どこに位置付けたらいいのかわかるってことなんじゃないかなと思います。
 
 
インスリンの単位の定義はよくわからない。
 
でも、この注射器の1メモリが2単位って説明されると、過去に定規を使ったり水薬の量を測ったりしてメモリを扱った経験や、他の注射器を使った経験を当てはめ関連づけられていきます。
 
未知のものが、既知のものと結びつけられ、関連づけられ、頭の中でこのへんかなと居場所をみつけて居座るかんじ。
 
それがわかった、って感覚。
 
 
見たことないもの、新しいもの、未知のものを奇妙に思うのは、これまで自分の持っている知識の中にまったく関連するものや該当するものがなくて、位置づけられないからではないかと。
 
 
勉強するときも同じようなことがおこります。
 
わからないもの、理解できないものに出会ったとき、とりあえずそれはそれでおいといて先に進むと、後から得た知識で関連が見えてくる。
 
で、最初はわからなかったことが、わかってくるということがあります。
 
 
そう思うと、赤ん坊が見るもの触るもの聞こえるもの全てが新鮮で、驚くってのもわかるなー。
 
だって何が何だかわからないけど生まれてきて、こんな世界が広がってたら、そりゃあ奇妙に思うでしょう。
 
で、あれこれ見て触って、これとあれの関係を紐づけたり関連付けて、世界観が作られていくんだろうな。
 
 
だからなんだ、そんなの当たり前じゃないかって?
 
まあ、そんなことをぼんやり考えたよというだけの話です。