自由に生きたい看護師のブログ

会社員から転職してきた看護師が思うコト

大学病院、働いてみたらこんなところだった。整った教育環境はマイナスポイントになり得る

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最初は大きな病院でスキルを磨いたほうがいい、と言われます。
 
そのためか新人看護師の就職先として人気な大学病院。
 
私も最初は大学病院だったんですが、実情をレポします。
 
 

学べる環境

確かに学べることはある。たくさんある。
 
でも問題はそれがいいのかどうか、ってことです。
 
 
新人1年目は、看護技術を先輩にみてもらって合格をもらわないと、一人でその技術はできないというルールがありました。
 
これが大変だったんです。
 
合格をもらわないといけない技術項目は、厚生労働省が作成した「新人看護師技術チェックリスト」をもとに作られていて全部で100項目くらいあります。
 
身長体重測定、ベッドメーキング、ストレッチャー移送などのすぐにできる簡単なものもあれば、心臓マッサージ、気管挿管の介助など頻繁にあることではなくタイミングが合わなくてなかなかクリアできないものもありました。
 
で、明日はこの技術がしたいと予定をたてて、前日から予習しておきます。そして当日は今日はこの技術がしたい、と朝イチで指導につく先輩に伝えます。
 
そして準備ができたら、今からこの技術するので見てくださいと先輩に伝えるんですが、
 
これね。先輩も自分も、ものすごく忙しい中で技術をみてもらう時間をとらないといけないんです。
 
それがものすごく大変だったりします。
 
忙しくて仕事もいっぱいいっぱいなのに、技術もみてもらうために時間も頭の中もとられる。でも合格をもらわないと一人でできないので、スムーズに仕事ができなくてそれはそれで困ることになる。
 
みてくれる先輩だって面倒だろうし負担ですよ。
 
しかも手順のマニュアルがあり一つでも手順が抜けたり間違うと、合格をもらえない。
優しい先輩は口頭で質問に答えられたらOKとしてオマケしてくれたりしました。
 
めっちゃ嬉しかった。
 
 
毎日毎日、クリアしないといけない技術項目は何か、明日できそうな技術はないか気にしないといけない。さぼっていると上の人から技術チェックはどこまで進んでる?とせっつかれます。
 
3か月め、6か月めでこの項目はクリアしてないといけない、という目安があります。
ということで3か月、6か月目に評価があり、評価日の前になると新人はみんな、技術やってないやばいー!!と焦ることになります。
 
着替えのように日常ある技術で、しかも誰かと一緒にすることの多い技術ならいいのです。でも中には滅多にできない技術もあり、それをクリアするのがまた大変。
 
今いる患者さんで吸入している人はいないか、酸素している人はいないかと先輩に相談したりするんですが、もう負担でしかなかった。
 
優しい先輩は、今酸素してる患者さんいるけどこの技術できるんじゃない、なんて声をかけてくれて女神さまのように思えました。
 
一方今日できそうな技術があっても意地悪で嫌な先輩だと、みてくださいって声かけるのが苦痛で苦痛でしかたない。
 
技術チェックが遅れているとそのうち、「今日はこの技術チェックをします」と朝の申し送りのときに毎日みんなの前で発表させられるようになってしまい、さらに苦痛。
仕事に行くのがもう嫌で嫌で仕方ない…という症状が出るようになりました。
 
 
まーとにかく厄介でした、この技術チェック。
 
大学病院は教育にものすごく力をいれている。そこがいいところ、と一般的には思われているけども、本当にそれっていいことなのか?
 
学ぶほうも一筋縄ではいかず大変なわけですよ。
 
 

充実した新人研修が仇になる

 
さらに新人研修もあります。
 
私のいた大学病院では、研修に参加するのに事前課題と事後課題がありました。
 
事前課題をして主任、師長にみてもらいハンコをもらい、研修に持っていく。
研修が終わると事後課題をして主任、師長にみてもらい提出して終わり。というかんじ。
 
私の貴重でプライベートなおうち時間を割いて事前・事後課題をするので、ささっと終わらせたい、というのが本音。でもこれがまた一筋縄ではいかなかったのです。
 
 
私のときにはあいにく主任が主任に昇格したばかりだったのです。
主任さんが主任としてどう役割を担っていったらいいのか、模索状態。
 
さらに悪いことに、師長が超厳しい人に代わってしまいました。
主任さんも、何かあれば師長から怒られたりしていたのです。
 
なので主任さんも怒られまいと一生懸命なのが、新人の私から見てもわかりました。
 
 
そのしわ寄せが、新人研修にもきました。
 
 
事前課題を見てもらう順番は、まず主任、次に師長です。
 
で、こんな出来の悪い課題をよく師長の私によこしたな、と怒られないために、必死に修正をかけてきたのです。
 
まあ実際の心境のほどはよくわからないけども、私からはそう見えました。
 
主任から言われた通りに修正したのに、やっぱりこれはこう変えて、と修正に修正を、そしてさらに修正の修正に修正を重ねてくる。
 
こっちは貴重でプライベートなおうち時間を割いて事前・事後課題をしているのに、あまりにも何度も何度もしょうもないことで書き直しをさせられると、いい加減にしろよコノヤロと言いたくなってくるのですよ。
 
同期との悪口大会のてっぱんネタでしたなこれは。
 
 
まあそんなこんなで、充実した新人研修のおかげで、苦しい思いをしたわけです。
 
 
んで、その苦労が今どう役にたってるのかというと
 
んー
 
酸素とか麻薬の取り扱いとかそういうのはまあ、学べたと言えたとしても
ベッドメーキングとか着替えとかは別に、そこまでしなくても普通にできるでしょ
 
 
研修の内容ね、正直今となってはもう覚えてません。
記憶に残ったのはとにかく大変だったってことだけ
 
 
その後転職するとき、担当の転職エージェントさんから「この病院は学べる環境ですよ~」なんて「学べる事」をおすすめポイントとして強調されると、
 
学べる環境はもう懲り懲りだ!
 
って拒否反応が出るようになりました。
 
 
まあ、何を求めるかによりますよね。
学びたい!という人にはいいだろうけど、ほどほどに働きたいわ~という人には、たくさん学べる環境は逆につらいです。
 
そしておすすめポイントとして言われる学べる環境は、イコールめちゃくちゃ忙しいよってことだと思います。要注意!
 
まあそんなかんじです。
 
じゃあね!