自由に生きたい看護師のブログ

会社員から転職してきた看護師が思うコト

精神医療について思うコト

頭の上にミカンをのせるという謎のタイトルのブログを書いてらっしゃるよしきさんが、日本の精神医療について言及されてます。

 

www.tyoshiki.com

 

私は病院で働いていて精神科病棟にたま~に立ち寄ることがあるのですが、正直なところ、精神科って本ひどいなと常々感じていたので、おやっと目に留まりました。

 

よしおさんの記事にものっていますがこちら、OECDの精神医療の国際比較です

https://www.oecd.org/els/health-systems/MMHC-Country-Press-Note-Japan-in-Japanese.pdf

 

OECDの資料にある通り、世界の精神医療は脱施設化に向かっておりまして、病院での入院管理から地域で暮らしながら治療する流れが主流です。

 

しかし、日本の精神医療はかなり、出遅れています。

OECDの資料より抜粋します

精神病床数国際比較グラフ

 

はい、ごらんのとおり、日本の精神科の病床数は世界でも断トツの多さです。突出しています。

 

さらに働く人たちも保守的です。

 

世界的には脱施設化の流れですが看護師達はそんなことは梅雨知らず、正直、一般の人がもつ感覚と同じです。

おかしな人が社会に出てきては困る。精神病をもつ患者は病院の中に閉じ込めておくほうがいいと考えている人すらいます。

 

精神科の患者が退院して介護施設にいくとなると、えぇー大丈夫なの、病院にいたほうがいいんじゃない。なんて話してるのを何度聞いたことか。

 

医療者に患者の自己決定権とか患者主体の医療という考えが浸透していなくて、治療第一で患者を管理することに意識がいきがちです。

OECD的にはこれがまさしく前時代的な考えなんですが。

 

 

さて、精神科の患者さんは長期で入院されている方が多いです。

 

入院していると病院のルールを守らないといけません。

お風呂に入れる日、時間は決まっているし、欲しいものがあるからちょっと買い物にでかける自由もありません。

食べたいモノも食べられず、病院で出てくる食事を食べるしかありません。

部屋は多床室でプライベートだってない。

常に集団行動、病院の規律に合わせて暮らしています。

 

普通の人が当たり前に持っている自由がまったくない状態です。

そんな生活ではさぞかしストレスがたまるだろうなと思います。

 

 

さらに、隔離、身体拘束されるのは自殺の危険があるなど状態が重い場合に限られるはずですが、実際は大声を出したり、スタッフの言うことを聞かなかった、暴れたとかでわりと簡単に身体拘束されてます。

 

身体拘束で両手両足を縛られた状態ではかゆいところもかけないんですよ。

それはそれはストレスは半端ないだろうと思われ、そこでなんとか拘束帯を外そうとしたり、興奮して攻撃的になったりしていると、今度は薬で鎮静されます。

 

なんだかね、それが本当に患者にとっていいことなのかなって疑問なのですよ。

 

拘束なんかされたらそりゃ自尊心もズタボロになるでしょう。治療はそんなのしかないんでしょうか。

じっくり対話するとか、他のいろんな方法や治療も試して、それでもやっぱり必要だと判断して身体拘束をするんではなくて、

スタッフの言うコト聞かなくなってきたぞー、暴れだしたぞー、はい拘束しようか~

てなかんじで安易に拘束してるように思えてなりません。

 

体を縛って、薬でおとなしくさせたらそれでいいんでしょうか?

本当は人それぞれ考えも価値観も違っていいんです。だから患者主体の医療とか、患者がどうしたいかとか、本人の意思を尊重するのが大事です。

 

でも今の精神医療はただ、スタッフの言うことをきく患者を作ることを目標にしているのないかと思えます。それが治療なのか、って疑問に思わざるを得ないです。

 

まあそんなかんじで、精神医療はひどい状況だなと。

 

もっとね、患者さんがしたいことができるように支援する方向に向かって言ったらいいなと思います。

 

精神病に対する世間の偏見は根強く、その道はかなり険しいですが。