ジユログ

自由に生きたい看護師のブログ

看護師は患者さんのために、という言葉のもと辛いことにも耐えて働くべきなのか

患者さんが第一
患者さんのために

 

看護師やってるとこのワードは金科玉条のように扱われます。

 

金科玉条って使ってみたものの意味がはっきりしないので調べてみたところ、絶対的なよりどころとなる規則、のことだそう。


そう、それ!

 

絶対的なよりどころ

 

そうなんです。 患者さんのためにっていうのは絶対的なのよ。
何よりも尊くて神聖不可侵、侵すべからず。


だからこそ、なんかひっかかるんです。

強すぎるんですこの言葉。

 

患者さんのために自分の全エネルギーを投入することが求められる

 

看護師なら患者さんの苦痛を取り除いたり、体拭いたり、排泄ケアしたり、点滴換えたり、患者さんのためにそういうことするのは当たり前です。

 

でもそれだけじゃなくて、長時間労働したり、サービス残業したり、そういうことも患者さんのために求められるよね?

 

そりゃおかしいでしょと。

 

労働力の搾取を正当化するための理由に使うのは間違ってるでしょう。

 

患者さんのためにケアするのは賛成だけど、だからって残業代もらわないとか、休憩時間削るとか、それとこれとは別じゃん?と思うのです。

 

 

それに看護師だって自分の生活があって、ほどほどに働いてあとは自分の生活を充実させたいって思うのも、悪いことじゃないはず。ワークライフバランスってやつです、最近流行りの。

 

仕事だけじゃなくて看護師だって恋愛したいしオシャレにも手を抜きたくないの!みたいな。しらんけど。

 

 

でもそういうこと言うと、ダメなんですよ。

 

あ、この人は仕事を適当にしたいんだなって思われて、まわりから白い目で見られます。

 

違うのにね。ワークライフバランスが、イコール仕事が適当ってことではないでしょ。

 

10あるエネルギーのうち、仕事9割、自分の生活1割という割り振りでいいのか

仕事6割、自分の生活4割くらいでいきたいのかって話なんです。

 

人によって持ってる体力とかエネルギーの総量みたいなのも違って、持ってるエネルギーの9割を仕事に割いても、残りの1割で外食したり休日に出かけたり子育てしたり、ものすごく生活を充実させられる人もいれば

 

もともと持ってるエネルギーの総量が小さくて、同じように9割仕事に割いたら残りの1割は体力回復のために過ごさないといけなくて何もできないって人もいます。

 

私は体力がないのでこっち派です。仕事の割合を減らすほうが仕事に対するモチベーションが維持できるし、仕事のパフォーマンスも上がるんです。

 

仕事のペースをちょっと落とす=仕事を適当にする、ではないんです。

 

 

ていうか、仕事なんて適当って人がいても別にいいじゃんね

仕事なんて適当に終わらせて、今から1日の本番!って人がいても全然OKじゃない?

いろんな価値観があって、それを認める多様性が今の時代で大事なことなんでしょ。

 

みんな違ってみんないい  金子みすゞ

 

ですよ!

 

 

言葉としては正しいから反論できない

 

仕事イヤだとか辞めたいとか適当にしたいなんて口にしてしまうと、人間的におかしいと思われて徹底的に潰されます。

 

 

 

患者さんのためにって言われると、ぐうの音も出ないほど正論のように聞こえるんです。

正しすぎて、なんの反論もできない。

この言葉の前ではすべて理由が言い訳になる。

 

水戸黄門の印籠のように、へへーっと頭を下げてひれ伏して

すべて私が悪うございましたっていう

 

そんなかんじ。

 

ホント、戦時中のマインドコントロールくらいの強制力がありますよね。

思想統制言論弾圧です。

 

看護師辞めたいとか、楽したいとか、そういうこと言うことですら憚れるって、やばくないですか。言論統制思想統制じゃないですか。

 

そしてこの患者さんのためにというスローガンのもとで、パワハラや言葉の暴力、過重労働が許されるんです。看護師が疲弊して最終的に体や心壊れても問題にはならない。

 

まさしく戦時中のようなマインド

 

 

本当の意味

 

本当はこれ、病院の方針として患者さんのためになることを優先するって意味じゃないかと思います。たぶんだけど。
 
例えばある病気に対して治療法Aと治療法Bがあったとして、治療法Aのほうが儲かるからそっちを勧めるとか、そういうことを医療者がしちゃダメ。
ちゃんと公正に、効果やリスク、予後なんかを説明して患者さんが選択できるようにする、とか。
 
あるいはパターン化された画一的な医療ではなくて、患者さん一人一人が望む医療、看護を提供するとか。
 
言ってみれば、
病院の都合で患者さんの不利益になるようなことをしない。
一人一人にあったケアを提供する。
っていう意味でスローガンとして使われてるんじゃないでしょうか。そうであってほしい。
 
 

でもそれがいきすぎて患者さんのために猛烈に働く、みたいなことに使われやすい。

患者さんのためって疑いようのない正しさがあるので、あちこちで使われだすと歯止めがきかないです。

特に看護師って愛とか 奉仕の心とか献身とか、患者さんに尽くすのが仕事とされてるし。

 

もうとにかく、看護師にも基本的人権を!って話ですよ

 

ほんじゃ