ジユログ

自由に生きたい看護師のブログ

明るくて元気だった同期が看護師になってうつ病になっていた話

SOS

看護学生の時、クラスのリーダーのような存在の人がいました。

 

その人は私と同じように、社会人から看護師になろうと看護学校に入ってきた人。
 
私と違ってノリもよくてかわいくてしっかり者で、いつもクラスの中心にいる人気者。

 

なんというか、もともとリーダーの素質を持っていたのかクラスのみんなをまとめるのがとても上手でした。そしてみんなから好かれていて、教員からも認められていました。
 
クラスの中心で楽しそうにしてるその人を、私はいつも端っこから見ていて、私も彼女みたいだったら人生もっと楽しかっただろうなぁって羨ましく思ってました。

 

卒業後、私はその人とは別の病院に就職したのでそれ以来会うこともなく、活躍しているんだろうとなんとなく思ってました。



が、最近久しぶりに会った看護学校のときの友人から、実はその人は看護師1年目で、うつ病になって田舎の実家に帰ったという話を聞きました。

 

 

ものすごくショックでした。

 

だってすごくしっかり者で仕事もできる人だったのに。
この人は絶対にいい看護師になるだろうなって思ってたのに。
 
 
話を聞くとどうやら、1年目は相当つらい環境だったようです。

 

朝は1時間前から出勤し、仕事が終わるのは夜の22時。家に帰りつくのは23時頃で、おまけにそんな時間でも毎日のように宿題を出されて翌日に宿題を提出する。
 
さらに厳しい先輩に目をつけられて、何をしても否定される、注意される、怒られる。
 
周りから見ても明らかにその人だけ厳しく当たられていたようです。

 

 

こんな話を聞くと、本当にくやしいです。

 

たぶん、リーダータイプで自分の意見を言える人だったことが、逆に先輩から生意気と思われてしまったんじゃないかと思います。



そしてもともと真面目な性格だったので、手を抜くとか、休むとかそういうこともできず、頑張り続けて病んでしまったんじゃないかなと思います。ただの想像だけどね

 

 

私は看護師になる前の段階、看護学生の時に無理をしすぎて体調を崩したことがあって、それ以来、無理なときは無理。無理しないがんばらない、あきらめるってことをモットーにしてます。

 

それにできれば楽をしたいし、無理のないペースで働けるほうがいい。そう思うのは悪いことではないと思ってます。
 
 
特に仕事となると私たち日本人は、頑張りすぎてしまうDNAを生まれ持ってきたんじゃないかと思うくらい、働き方がめちゃくちゃです。
 
なので私は常日頃、頑張らないぞ。私は私のままでいいんだ!って逆に心に言い聞かせてます。そう思ってないと、ついまわりの期待に応えようとして頑張っちゃうんですよね。
 
 
これはこれでいいこともあります。
 
まわりと比べることで自分を評価しないので、まわりよりできない自分に焦ることも辛くなることもないし、どっしり構えて心がブレなくなります。

 

もしそういう厳しい環境に巻き込まれたら

 

あ、これ無理。逃げよう
 
って思えるので、うつ病にまでは至らずに済みます。



こんな私のような人間よりも、頑張れる彼女のほうが、世間からのウケはいいし、絶対にいい看護師だと思います。



でも病院はそんなふうに頑張る人がうつ病になり職場を去っても、それも1人ではなく、新人のうち1人、2人は毎年うつ病になるというレベルでも、それがおかしなことだとは思ってないようです。



背景にあるのは、どんなに厳しくても、もはやただのパワハラでも、指導のためなら正当化されてしまう日本的な価値観。

 

自分も辛かったし、新人の時はみんなそうだった。その辛さを経験することでみんな成長していくんだからこれは必要な辛さだ、というような歪んだ認識。

 

そしてそういう昭和な体育会系の新人教育の伝統は、新人であるのは一時のことで、それが過ぎ去ればもう自分は新人に戻ることはない、他人事。ということで見過ごされます。



 

あぁほんと、絶対いい看護師になっただろうにな。

 

そんな人を潰してしまうなんて、病院にとって痛手でしかないです。

 

そして新人が潰れても指導のためなら仕方ないと容認する人や病院、社会に、ものすごく腹がたちます。

 
人手不足だとか言いながら、看護は誰にでもできる仕事じゃないとプライドを振りかざして、教育だ指導だのと人材をどんどん潰してるんだから、笑えます。

 

最近はそういう行き過ぎた指導をしないように、新人を怒らない指導をする病院も出てきていて、先輩方は最近の指導は緩いとか今の子は甘い、自分の頃はもっと厳しかったとか言ってますが、もう黙っとれというかんじです。

 

 
今はもう、もしかしたら彼女もどこかで復帰してるのかもしれません。
 
看護師になるまでの間、同じ時間、場所を過ごしてきた私としては、また元気になって、どこかで看護師として活躍してたら嬉しいなと思います。