ジユログ

自由に生きたい看護師のブログ

看護師になったばかりの時驚いたこと。苦しそうな人の清潔ケア

ただの雑談です。看護師になったばかりの頃、ものすごくインパクトがあって今でも覚えている出来事。

 

それは肺炎で入院してきた患者さんの、着替えと体拭きを見学させてもらったときのことです。

 

その患者さんは夜間に具合が悪くなり入院してきたのですが、夜勤ではスタッフの人数が少なく着替えができていなかったため、日勤者に交代してから病衣に着替えることになりました。ついでに体も拭くとのこと。

 

私はまだ入職して数日だったので、勉強のために見ておいでと言われて見学させてもらいました。

 

先輩についておそるおそる個室の部屋に入ると、酸素マスクをして呼吸のたびに大きく胸とお腹が動き、ゼーゼーと苦しそうな患者さんがいました。教科書でみたシーソー呼吸というやつです。ベッドサイドには心電図モニター。汗もすごい。

 

こんなに苦しそうにしている人を見るのは生まれて初めてで、なんていうかただもう圧倒されました。しかも病院なのに苦しさを軽減することもできなくて、そのままずぅっと苦しそうなんです。

 

うわぁぁこれは大変だ…ベッドに寝ているだけなのにこんなに呼吸が粗いって相当苦しいよね。これでいいの?なんとかならないの?何か他にできることないの?!って自分は見学するだけなのに、その場にいるだけで焦ってしまい平常心を失ってました。

 

そんな中、先輩看護師は汗でぴったりと体に張り付いた服を苦労して脱がしていきます。ベッドで寝ているだけでゼーゼーと呼吸している人にとっては体を少し動かすだけでも負担になるらしく、看護師が服を脱がすためによいしょと患者さんの体を横に向けると

 

 

ピコン ピコン ピコン ピコン

 

 

と心電図モニターのアラームが鳴り響き、心拍数が跳ね上がります。

顔も苦悶様になり、呼吸がさらに速く、粗くなっていきます。

 

こわい

 

無理じゃない?着替えないといけないの?今?

それどころではないんじゃ…?

 

なんて一人不安で不安で仕方ありませんでした。

私が見学しながら不安に駆られている間も、先輩看護師達は大急ぎで服を脱がせて体を拭き、浴衣式の病衣を着せていきました。

 

がしかし、着替え途中から呼吸状態は悪化。心拍数はベースが上昇。患者さんの苦痛はさらに大きくなっているように見えました。

 

 

その後、その患者さんの部屋を看護師や医者が忙しそうに出たり入ったりしているのを詰所から見ていて

 

着替えと体拭きのせいで患者さんの状態が悪くなってしまったんでは…

今しなくてもよかったのでは…

 

なんて不安に思っていたところ、担当したナースが

 

着替えをしている途中から呼吸状態悪化し心拍数もあがってきたよ

でも汗もすごいし、入院してきたときのまま着替えないわけにもいかないから、仕方ない

 

とケロッと誰かに報告してるのを耳にしまして、私は衝撃を受けました。

 

だって私なら、

こんなに苦しそうなのに着替えないといけないの?って思うし

 

もし着替えさせている途中で状態が悪化したら、

私のやり方がまずかったのではないか?

もっといい方法があったんではないか?

私が患者さんの状態を悪化させてしまったのではないか?

って自分を責めてしまうと思うんです。

 

 

汗もすごいし、苦しそうだけど着替えさせたい

ケアしやすいように病衣に着替えたほうがいい、という着替えの必要性は、まあ納得はできます。

 

でももしかしたら、その病院の看護師の常識で言えばそうするべきなだけで、別に病衣じゃなくても入院してきたときに着てた普段着のままでもいいじゃないかっていう考え方もあるかもしれないではないですか。

 

 

このとき看護師ってすごいなって心底思いましたよね。

看護師って、自分のしたことで患者さんの状態が悪くなったんじゃないかとか、あれが悪かったんじゃ、ああしておけばこうしていればなんて思わないのかなって。

 

 

いつのまにやら新人だった私も看護師になって数年経ちましたが、仕事をしていてああしていればよかったかなって自分を責めることはよくあります。なのでこれって性格によるのかもしれないですね。

 

 

療養のお世話のプロである看護師なら、苦しそうだから着替えやめようではなくて、これこれの理由で着替えが必要だと判断したなら、じゃあどうしたら苦痛なく着替えケアができるか?!という方向で考えるべきなんだろうとは思います。

 

でも私はいまだに、あんなに苦しそうだったのに、着替え必要だったの?という迷いをゼロにすることができないでおります。